樫野台地区の防災訓練を実施
令和4年6月19日(日)に樫野台地区の防災訓練を行いました。コロナ禍の影響で3年ぶりの実施です。
当日は、6月といっても真夏のような暑さの中での訓練となりました。この日の訓練は2つのパートに分かれておこないました。
【第1部 安否確認と避難訓練】
まず、朝9時30分からは、各自治会、管理組合で安否確認と避難訓練を行いました。
災害の想定としては「6月19日(日)午前9時30分、南海トラフ地震(震度6強)発生、広域大規模災害となり、停電、断水、ガス停止、交通機関不通。出火家屋数軒、塀の倒壊、屋根瓦の崩落、地割れ随所にあり。家具の転倒などによる負傷者あり。震度5クラスの余震で被害拡大の恐れあり」という状況下と想定し、各家庭で、住民は、朝、自分で無事を知らせるハンカチなどの決められたもの(各自治会・管理組合で何を出すか決めています)を玄関に掲示します。各ブロックごとに、その状況を把握してから、いっとき避難場所に集まります。集まったら、全体の防災訓練の場所である樫野台小学校に向かいます。
【第2部 初期対応行動などの訓練】
樫野台小学校に集まったら、いくつかの初期対応行動の訓練を行います。訓練する項目は、ゆれるん体験、毛布を使った負傷者搬送、車いすでの要援護者支援、水消火器での放水、ジャッキでの救出です。各ブロックごとにいくつかのグループに分けて体験していきました。また、最後に、みんなで天ぷら火災について実演を見て学びました。訓練においては、西消防署や防災士のグループに訓練の指導やサポートを受けました。また、防災士の方が持っている防災グッズを展示してもらいました。
今回の訓練では、掲示物を掲示した世帯が約1/4、小学校に集まった世帯が約1割でした。これらの数字は平均的な比率ですが、ブロックによってかなりばらつきがありました。
訓練後の振り返りでは、下記のような意見がありました。これらの意見を次回には生かして、さらにバージョンアップしていきたいと思います。
<訓練の振り返り>
★防災防犯部会全体会議で「役員交代が4月に多いので、年度初めに防災訓練を行った方が良い」との提案があり、今年度は6月開催にしたが、訓練するのには気候の良い時期の方が参加しやすい。
★地域によっては、参加者が少ないと感じられるところがあった。高齢者が多くなり、災害時に向けて、1 人世帯の状況などを個人情報を考慮して把握しておくことが大事。
★実際の災害時の安否確認を考えると、安否確認掲示物が掲示されていない世帯の状況確認が重要。
★いっとき避難場所を2 か所でなく 1 か所にしたら、わかりやすくなった。
★種々の訓練の体験は役に立つ。参加してよかった。特に、要援護者訓練、搬送訓練、消火器訓練は住民全員に一度は受けてもらいたい。
★要援護者支援訓練の車いす訓練で、過去に訓練事故があったため、降段訓練は行わないとのことであったが、工夫してできるのではないか。一方、大人たちが車いすに乗るのをしり込みしていた。
★班の人数にばらつきがあったので訓練時間に時間差が生じた。時間調整があってもいいのでは?
★水消火器訓練は説明時間が長すぎた。
★防災グッズの展示は参加者が興味を持って見ていたので良かった。
★“ゆれるん”は、誰にでもわかりやすくよかった。子どもたちは楽しんで体験していた。